マッサージ師のご紹介

マッサージ師とは、学校で専門課程を学び、国家試験に合格した者のことで国家資格の保持者となります。

私自身、この道を目指すきっかけになったのが、現職の前に参加していた青年海外協力隊での経験が大きかったです。
私はアフリカのタンザニアという国で2年間を過ごしました。
タンザニアは赤道が近くを通り、私の住んでいた町に降り注ぐ太陽光は熱いを通り越して「痛い」くらいでした(笑)。

年に数日しか雨の降らない乾燥地帯で土地も痩せ、大規模農業も期待できません。
街中は日本のようにインフラが整っておらず、電気や水道のない家も数多くありました。
運よくコンピュータなどがある家や役所などの施設でも、停電のため週に何回もコンピュータが使えなくなることは日常です。
もちろん医療や介護に関しても、日本のシステムのほうが数段整っていることは言うまでもありません。
そんなタンザニアでの生活の中で、私はとても強いものを見つけました。
それは「家族や地域の繋がりあい」です。子供の多い(5〜6人の子供はざら)家族の中で、
お兄さん、お姉さんは下の子の子守をするのは当たり前のことです。
また、近所のつながりも強く、近所の子供をまとめて子守している姿もよく見られます。
彼女たちが言うには、「2人でも3人でも(子育てには)変わらないわ」とのこと。
私も風邪を引いたときなどには食事や果物を近所の人からもらっていました。
高齢者に対しても「家族や地域の繋がりあい」は同じ。年長者は「Mzee(ムゼー)」と呼ばれ、尊敬の対象になっています。


自分に近しい人や、地域の中で役に立てることはないか?と考えていたときに出会ったのが、現地でChineseやKoreanの人たちがやっている鍼灸マッサージの仕事だったのです。

 

帰国前には仕事の詳細を調べ、学校の資料を取り寄せ、帰国後、学校での専門課程を始めました。
卒業後には治療院での勤務をする傍ら、ホームヘルパー2級の資格を取ったり、勉強会に参加することで、知識や技術の向上を目指しています。

 

中丸 一洋(なかまる かずひろ)

1975年生まれ
茅ヶ崎で育ち、現在は神奈川県横浜市大倉山にて開業中

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